どこにおってもかけつけよう
シソンヌが好きだ、シソンヌ単独ライブ「trois」がそらー素晴らしくやっぱり好きだと思った。オープニングVから格好良過ぎてストライクすぎてもう涙目だったんだけど、最後まで最高に面白く最高に素晴らしかった。
私は多分甘やかしたり甘やかされたりするコントとか漫才がすっごく好きでそういうのにほっとするんだと思う。唐突だけど私には兄が2人いて、一番上の兄が全然好きじゃない、大人になってからよりいっそう受け付けなくなって、嫌悪感ばかり強くなる。彼は会社の寮に住んでいて家にはいないんだけど、時々メールとかフェイスブックの申請とかをしてくるのが気持ちが悪く、むかつくエピソードとかを思い出して一人でたまにふつふつと怒りだけ思い出したりする。で年末帰ってきた時なんか腹のたつことを言ってきたら無視してやろうとか思ってたんだけど(大人気ない)、いざ帰って来たら普通にベイマックスの熱さについて語り合ってしまい、いや必殺技がロケットパンチなのが最高だよね~!みたいな、ああオタクってほんと…と思ったんだけど、なんかこういう怒りとか忘れて居心地の良い方、怒った事とか忘れてなあなあになるって事が悪く無いことなんじゃないかと思った。怒ってる時はああこの気持ち忘れてなるものか、同じ分だけ絶対傷つけてくれるわって絶対思うんだけど。陳腐だけど結局家族なんだって、なあなあになるのがちょっと本質に近いってちょっと思えた。というのをシソンヌを観ると思い出す。シソンヌって特異なキャラクターのじろうちゃんに忍が翻弄されるというコントが基本だけど、なにがいいかって忍がちょっと優しい、甘やかしてる、辛辣なツッコミはじろうちゃんに向けられてなくて忍のひとりごとっぽい、傷つけない。それがめちゃくちゃ居心地が良くて、あんなオシャレなふたりをこう例えていいものかって感じだけど、オール明けの朝入るサウナにあるぬっるいお風呂みたい、眉毛のないお姉さん達でごったがえしてるやつ。複雑な帰り道をいつまでも覚えられないじろうちゃんを彼氏の忍が覚え方を教えるっていうコントなんかまさに甘やかしで、もうツンのデッッッッレデレでたまらなかった!これはトップリードとかが好きな人には絶対観ていただきたい。最高。そして最後のコントが認知症の症状が出始めてる母親と息子のコントだったんだけどまあ泣いた、うーんこれ笑えるのかなあ?と最初は心配になったけどちゃんと笑えたし、切ないオチと思わせてちゃんと笑えるハッピーエンドだったから泣きながら笑った。私はもの覚えが悪くって感動したことも楽しかったこともすぐ忘れるからこのコントのことは私もかきぞめにして壁に貼りたい、忘れたくないって気持ちも多分お風呂みたいなやつだ。
愛とか言いませんけど、なあなあになって許したり許されたりするのって家族とか好きな人とか大事にしたほうがいいものを大事にする手段だってそんなの周知の事実かもしれませんけど、やっぱりわかってなかったんだな、さんざ許してもらってきたのにそれに気付けてなかったことも多々あるかもしれない。シソンヌを観るとやさしくなりたいって思える。いやシソンヌのコントはバッドエンドも怖いやつもあるんだけど、根底にはやっぱぬるま湯が流れてると思う。あーやさしくなりたい!
つらつら
最近読んだり観たりしたものの話。
聲の形
根暗なので一回嫌いだわと思ったらそれ以降ずっと全力で避けて逃げるんでわりと友達少ないんだけどそうやって嫌なもの避けてるからどんどん人付き合いが下手になってってバランス感覚を失っていざって時しどろもどろになる。そういえば小・中学生の頃とかって人気者の子とか優等生の子とか普段優しい子だって悪口とかガンガン言ってたな、大人も大人だから言わないだけで、私性格悪いからあの子の悪口絶対言わないっていうのみんなそうなのかもわかんない、私もそうです。そういうのでガッカリしたりされるよりズカズカ踏み入って好きなとこ探したほうがやさしくなれるんなら努力したい、すぐビビるからうまくいかないことが多い、今年は人にビビらないようにしたい。
第4回馬鹿よ貴方は単独ライブ
去年会社の忘年会が恵比寿のお寿司屋さんのコースで食べたことないような美味しいお寿司が次から次へと出てきてそれはそれは幸せだったんだけどこの単独はそんな感じだった、飾らないカウンターで新鮮なネタがきゅっとしたシャリに乗って出てくる感じ。オープニングコントがシンプル且つ爆発的におもしろく心を完全に持ってかれてから18本ずっとおもしろかった。THEMANZAIのサーキットではじめて漫才を観て「わーこれダメだ超大好きなタイプの漫才だ」と思ってそれからあまり間を置かずこんな至極の単独ライブが観られてこれはダメだ大好きだと思った。食べ物で一番お寿司が好きなんだ私は。
ザンゼンジpresents「2015年のザンゼンジ」
ミニ単独みたいな感じかと思ったら普通にがっつり単独じゃないのよ、コントたっぷりの企画Vありの演歌ありので盛りだくさんだった。ザンゼンジってミッフィーがどうあってもミッフィーであるところがおもしろい。ミッフィーが微笑むと笑っちゃう、かっこいいんだけどなんかやたらおもしろいから不思議。最後に作詞作曲ミッフィーのガチ演歌でフィナーレなのが謎で良かった、しかもこの演歌がやたらめったらよかった。嗚呼ザンゼンジ、今日から2人は一枚岩。ザンフェスからなんか現在進行形の青春を観せてくれてるような観ててワクワクする2人。オープニングVでは2015年年明け速攻誰よりも早くボケてツッコんだ、誰よりも早く星が駆けてくみたいに。
ショートストーリーロングコント第1回公演「カケル」
にんにんの胸のうちのあったかいとこまんま取り出して(トップリードの単独ではそれを和賀さんに全部あげてたんだけど)ぽとぽと落としてったら色んな人が拾って大事にしましたとさ、みたいなハッピーエンドの舞台。どのキャラクターも愛おしさに溢れてて全員がやさしさを取りこぼさず手のうちにこめて拡声器を通して客席まで届けてくれていた。普段なかなか演劇の舞台などを観ないので俳優さんがたくさん観られて新鮮だったんだけど、それにも増してやさしい雨の吉本さんの表現力が衝撃だった。迫力のド憑依。やさしい雨を観る機会がないので勉強不足故あんまり吉本さんの事を認識してなかったんだけどあんなとんでもない才能の持ち主だったとは!引き込まれて目が離せなかった、やさしい雨の長尺のコント観てみたいと思った。
カーテンコールでにんにんが客席に向けて「最近なにか無くしませんでしたか?それはカケルの仕業です、だから大丈夫です。なにかが欠けてそれで幸せになることもあります、だからいいんです」みたいなこと(ウロすぎるので違うかも)を言ってた、なんだいその幸福なシステムは。逆上がりが出来なくてよかった、第一志望の高校に落ちてよかった、サークルに馴染めなくて青春出来なくてよかった、劣等生でよかった、ずっとつまんなかったってよかったしずっと何か足りなくたってよかった。今が楽しいよ馬鹿野郎。
粉のように飛び出す
- Peace andymori
- シンガー andymori
- 銀河鉄道の夜 GOING STEADY
- 世界一キレイなもの The Mirraz
- あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう 岡村靖幸
- Automatic 岡村靖幸
- 愛はおしゃれじゃない 岡村靖幸w小出祐介
- ふりかえるといるよ Perfume
- いじけるなベイベー THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
- Sayonara 90's アナログフィッシュ
- City of Symphony アナログフィッシュFeat.やけのはら
- Liberty&Gravity くるり
- こころとあたま チャットモンチー
- サクラあっぱれーしょん でんぱ組.inc
- Endless 斉藤和義
- きゅるきゅる 大森靖子
- 君と映画 大森靖子
- I&YOU&I&YOU&I 大森靖子
- プライマル。 BiS
- ロックンロール 曽我部恵一BAND
以上2014年お世話になった曲リストでした〜ちゃんちゃん。
エンディングみたいな曲が好きだ。
シティーハンターのラストシーンの遠くに聴こえるGetWild、モンスターズインクのNG集、エンドロールのスペシャルサンクスとかそういうやつ。
今年はそういうのを割と沢山観られた一年だった。ずっとずっと待ってたグラッチェ×グラッチェ、andymoriラストライブ武道館の高いとこから降りてくるミラーボール、一日中いた新宿バティオス、やついフェスで中村一義と観客みんなでやっつんに歌ったジュビリー、やついの日ナイトでのワタナベイビーの弾き語り、サクラあっぱれーしょん踊りながらフェードアウトしていくでんぱ組.inc、代々木体育館で最後に流れたPerfumeの軌跡、UK漫才の捌けてく時のOasisとか。
終わりとか別れのシーンとかでなくても多幸感がピークになる瞬間って大団円って感じがあってああ節目だなエンディングだなと思う。単独ライブの何が好きかってそういう瞬間の多幸感だな。
エンディングが好きだけど終わるのが好きってわけじゃなくて第1章の後の第2章のオープニングみたいなわくわくが好きで続いてくものが好きってことで、節目節目のエンドロールを何回でも観たい。2012年のTHEMANZAIとかまんざいたのしいとか、そういう何回でも繰り返す生きてるハッピーエンドを目撃したくて好きなものを追ってるとこがある。物語と違って続きがあるのがたまんないよね。何回でも追わせてくれる人らの存在って本当にありがたいな、たとえ熱心に追わなくなったとしても時々振り返る瞬間ってやっぱ宝物だしそういう一瞬の点と点が繋がったら遠くの星座みたいだしそれってハイパー陳腐だけど永遠みたいじゃん、思い出とかじゃなくもうちょっと強いやつ。
解散とか引退とか卒業とかも生きてるハッピーエンドでもう観れなくてもどっかで繰り返してると思うと救われる、なんかあったらスピッツのスピカばっか聴こうよ。
今年仲良くしてくださる方々が結構増えてすっごい楽しくて良い一年だった、みなさま本当にありがとうございました!ほんと失礼な事いっぱいしてしまったかもしれないけど、愛想尽かさず来年もなかよくしてくださるととっても嬉しいです。本当に年々ライブの後のご飯が楽しい、美味しいものいっぱい食べたな。人と食べるご飯が楽しいって事実ひとつで人生上向きだよ!
年末のエンドロール感好きだな、流れていく登場人物みんなの名前を来年も大事にしたい。みなさま良いお年を!
好きな物を好きと言う
下北沢の楽園という劇場でダーリンハニー単独ライブ「Trainspotting」を観た。ダーリンハニーをこんながっつり観るのははじめてってくらいだったけど、すっごく面白くてずっとドキドキした。どのコントも映像もすっごく面白かったし、どれもすごく丁寧に造り込まれていて、2人とも大声で「僕が好きなものはこれとかこれとかこれのこういうとこ!」って叫んでるみたいでラブレターみたいだった。急に自分の話だけど、私はここ何年かライブ通いばっかして同じような趣味の人と好きなものの話ばっかりしてるから、急に会社の飲み会とかに放り出された時に引き出しが無さすぎてなんにも言えなくなってへらへらするだけの事が多々あり、最近「好きなもの(お笑いとか)ばっかりが好きすぎてそれで自分が形成されてるように思っちゃうけどそういうのが全部とっぱらわれちゃったら何が残るんだろう」という事をよく考えていて、それが朝起きられない自分とか掃除が下手な自分とかあの人が嫌いとかそういう小さな規模のめちゃくちゃ嫌なものだけだったらどうしようとか思ってたんだけど、ダーリンハニーを観ててなんでかとっぱらわれた後に残るものってやな自分とかそんなちっちゃい事じゃないんじゃって気がした。UKも鉄道もノー知識でカタカナばっかでなにがなにやらでも、どれもめちゃくちゃ面白かったし、吉川さんもナガシもお互いの好きな事をぶつけるでもなく丁寧に並べて、それはすごく楽しそうでそこにはじんわりとした多幸感があった。伝わる伝わらないって本質じゃないんじゃないの、好きなものの話してる君の横顔がいいねとか好きな友達が好きなものの話してる時の楽しさって熱がある感じあるな、だから全部とっぱらわれた後ってそういうのが残るんじゃないのかなって思ったら楽になるな。たとえばUKとか鉄道とかとっぱらって見た時にダリハニが見えなくなるなんてことないよな、絆とか愛情とか言ったらサムイけどそういう何かあったかい確固たるものが残ると思う。話をするのは下手だけどなんとか仲良くなりたい人の好きなものの話だったら聞きたいし自分の好きなものの話も聞いてくれたら尚いいし、趣味が合うとか合わないとかどうにでもなりそうだな。好きな物を大好きってちゃんと叫べるダーリンハニーを観て大好きだって思った、楽しそうな君といると楽しいよね。