日記っぽくしたかった

ビューティフル デイ

ビューティフル デイ


8月31日は日比谷野外音楽堂野音キセル2015を観に行った。その日はずっと小雨が降っていて、まわりがフェスに毎年欠かさず行ってそうなカラフルでオシャレなアウトドアファッション(カタカナが多い)に身を包んだオシャレカップルだらけで、なんの準備もして来なくて500円で買った明らかに100均以下のクオリティのカッパを着た私は心がだいぶボキボキになったけど、はじまったらそのカラフルな群衆も美しく揺れて、濡れた石の椅子、ステージの壁を照らす柔らかな照明、顔を湿らす雨粒も徐々に暗くなるグレーの空も、見た事ない鉄の板みたいな楽器から奏でられる音やギター、その滲んでく空気に融けていく辻村兄弟の歌声、その全部が美しく、来てよかったなーと月並みに思った。
以前グランジ遠山DちゃんがPerfumeのFAKEITになりたいと呟いており、わっっっかる…と激しく頷いたのだけど、それなら私はキセルのベガになりたい。「強くなったり弱くなったり 生まれて死ぬみたいに」というところが好き。宮沢賢治銀河鉄道の夜スピッツのスピカとキセルのベガの言ってることが好き。だれかの幸いの為ならば百ぺん灼かれてもかまわないようになりたいし割れものは手に持って運びたいし立ち止まったら雨上がるみたいに気付きたい。
生で聴くベガはそれは素晴らしかった。ライブが始まるまで感じてた居心地の悪さを忘れ、幸福そうに揺れる人々の人生を想った。

9月22、23日はドド博へ。
まず初日のドドん×スパローズのツーマンが宝物みたいに素敵でドドんに一生ついて行くことを固く誓う。オープニングのVから愛に溢れてて、本当にドドんはスパローズの事が大好きなんだな…っていうドドんちゃんの目線のあたたかさによる愛溢れる公演は他の誰にも創り出せないものだったと思う。スパローズのファンが観たいものを観せてくれて本当にありがとうございますと何度も言いたい!愛溢れるといえば石田セレクション早朝寄席も素晴らしかった!石田さんのプロレスファンな部分、かわいいアイドル好きな部分のバランスが絶妙で、甘いのとしょっぱいの永遠に食べられるみたいな、ずーっと観てられる1時間だった。
(モグフェスの芝セレクションもめちゃくちゃ良かったし、耐久ライブに限定しないでセレクションシリーズを通常興行でやってくれないかなKプロさん)
あっ客入れが全部でんぱちゃんだったのもどストライクに楽しすぎた…。次の耐久ライブはリンゴスターとのことで、ももクロ芸人トークライブとかあったらいいな~。

9月26日は父と待ち合わせてPerfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP「LIVE 3:5:6:9」へ。長蛇のグッズ列に途方に暮れていたらさんのうたまよさんにお声をかけて頂きおつかいを頼ませて頂く(ありがとうございました…!)。無事買わせて頂き、ロイヤルホストで流星群ティアっち(天才ハガキ職人)と合流して3人でPerfumeの話をして、はじめてファンと交流出来た父がなかなかのご機嫌になったところで武道館へ。初っ端からFAKE ITでテンションが振り切れる!!本当にかわいくてカッコよくて大大大好きな曲…!!!ヤスタカ御大が書くツンデレな女の子の歌詞は本当にかわいい。Puppy Loveも大好き。私が今まで観てきたもので「スゴイ!!!」と思ったもののベストスリーに入るのがPerfume 4th Tour in DOME 「LEVEL3」 なんだけど、やっぱりPerfumeはエンタメとして最上級だと思う。観ていると宇宙に3人の女の子が浮かんでいるような感じがして、自分の胸にも宇宙が広がるのがわかる、そんでちょっとぼんやりしてしまう(本当にすごいものを観た時はちょっと途方も無さにぼんやりしちゃう)。
アイドルとしての個々の魅力、3人になった時の無敵さ、とんでもない次元のパフォーマンスのすごさ、映像、照明、全てが重なった瞬間のすごさは本当にテレビ越しとは比べものにならない。アンコールで披露した新曲は今迄とこれからが全部愛おしくなるような名曲で、あの空間全部が本当に素晴らしく自分の胸に広がる宇宙にスタートレインが走ってくのがわかった、確かに見えた。



夜に実家に帰って翌日母がやってるカフェに寄って色々話す。唐突だけど私は「本当にやりたいこと」が神様だと思っていて(変な宗教にハマっているわけではない)、その為ならどんな大事なものでも迷わず引き換えに出来るし、そのことを考えたら日常のやなことなんか本当になんでもなくて胸がすうっと落ち着くからやっぱり神様と思う、人とか物とか好きなことを神様だと思うこともあると思うんだけど、その場合それが失われたらきっと途方に暮れるから、これはめちゃくちゃラッキーなパターン。やりたいことだけ失われないように気をつければいんだから。でもほんとはそんなのなくても大丈夫なように出来てるんだけどね、才能もないし、でもいまはまだやりたいなあって思うからラッキーだなあ。

全てのクズ共のために

終わらない歌

終わらない歌

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なにかの節目の美しさにはっとすることがどんどん増えていくし全部が確信に変わる瞬間も増えていく。
スパローズ結成20周年公演クズ成人式がすごくすごくすごく楽しくて最高だった。
私はハマカーンがずっと好きなのだけどまさかのゲストがハマカーンキングオブコメディで、スパローズのネタも何本か観れる上ゲストがその2組って、凡そ考えうる限りで最高のメンバーによる最高以上のライブだった。
そこでの浜谷の振る舞いがまた私が大好きな浜谷はこういう浜谷だなあっていう格好よさで。最初の漫才で大和さんがワンカップをだらだら溢しつつ飲むんだけど、次に出てきた浜谷が、先輩が汚した舞台は後輩が綺麗にするに決まってんだろ!みたいな事を言って腕でごしごし拭くっていう。ああいう浜谷が好きだよ私は!
そしてなにより、スパローズが色んな人に御祝儀を貰う映像が圧巻で、ずっとずっとスパローズがみんなに愛されて愛されてしょうがない、そうだよねみんなスパローズ好きだよねっていうのをただ見せられる、そして芸人さんの粋な格好よさを見せられるものだった。矢部さん、華大、キャイ〜ン、バイきんぐなど錚々たる面子の返しがどれも素晴らしくめちゃくちゃ笑ったしぐっときた。
その後の打ち上げと銘打ったオールナイトトークライブもめちゃくちゃ楽しくて、朝まで続く夢は途方もなくきらめいて目が潰れるかと思った。スパローズがお客さん全員にドンペリとその日の飲食代を全部奢るという2度とないであろう大判振る舞い。偶々ブルーに光るシャンパンタワーの近くに座ったので、配る度時折手元に東京の雨みたいに溢れるそれを拭いてる時に思い出したのは、ハマカーンTHE MANZAI優勝後のトークライブで客席にばらまいた優勝商品の宝くじハズレ券。ああそうだよな、私が好きな人達はなにかを返してくれようとする、私達が貰ってきたものなんかに全然気付かないで、ぼろぼろと返してくれちゃおうとする人達だよな、いつだって充分すぎるくらいなのに全然気付いてくれないよな。
私が彼らを見れてるのは2年だか3年だかのものだけど、20周年の節目はただただ彼らがみんなに愛されてきた軌跡だったし、それを見せてくれて、やさしさを溢してくれて涙が出た。瞬間瞬間に立ち会えて目撃できていつも楽しい。
クズ成人式の終わりには終わらない歌が流れた、こんな時代だしなにがあるかはわからないけど今は確かにわくわくさせてくれる彼らのことがずっと好きだ。


毎日を美しくしたい

可能性

可能性

真夏の彩度のお台場に好きなアイドルとバンドのツーマンを観に行った、でんぱ組.incかがやきツアーファイナル、でんぱ組.inc×サンボマスター

1週間くらい前から体調をドン崩しており胃液はむせ返るし、人にも会ってないし楽しいこと嬉しいことも全くなく、自分の頭の中だけで毎日最悪のシチュエーションを繰り返してつまんない言葉しか生み出せない、とくに何があったわけでもないんなけどなんだかとにかくとにかくとにかく毎日気持ちが悪くってしょうがないし誰とも何も話したくないし誰にもわかって欲しくないし最低だ早くどっかに行きたいし、こんな体調でオールスタンディングとか不安だったけどどうにも揉みくちゃにされなきゃもうどうにかなりそうだったので薬を飲んで無理矢理出かけた。

電車を乗り換えて空の広いお台場、zepp前で村純達を見かけてドキドキする(村純は華がありすぎて遠くからでもすぐわかる/武道館一階からアリーナにいるのを見つけるくらい)。
コインロッカーに300円とバカみたいなリュックを詰めてしばらくぼうっとしてから入場して、案外前の方に行けてしまい胃の調子が怖いので柵前をキープして、嫌な事全部どうでもよくなってテンションがひっくり返るバカな期待だけ持ってその時が来るのを待った。
そうして期待通りに光るステージにあらわれたバンドはその空間を期待外れに最高にしてくれた。8割方でんぱ組のファンで溢れかえるぎゅうぎゅうのフロアに向かってボーカルの山口隆が「あなた達の毎日を誰にも笑われたくないんですよ」と言い放ち、誰にも君のことはもう笑わせないんだよと歌う。こんなに1対1での肯定、無遠慮にズカズカと胸の内に入ってくるMCは観たことがなかったので涙が出た。
「君の毎日は全部かっこいいって教えてあげたいよ(ロックンロールパラダイス/大森靖子)」みたいな、「君の未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさい(サクラあっぱれーしょん/でんぱ組.inc)」みたいな、なんで私の事なんにも知らないのにそんな勝手に言い切れるの?っていうその暴力的なまでの肯定で救われる人がいったい何人いるだろう、そんぐらい言い切ってくれないと多分もうダメなんだ、毎日頭の中にいる不特定多数のなにかに否定されてもう疲れきってるんだ。
悲しみで花が咲くものか、いうフレーズに突きあがるペンライト。盛り上がるオーディエンスに向かって山口は「死なないでください」と言う、ロックンロールイズノットデッドでみんな踊る。ここにいる今この美しさを共有する全員が、毎日のなかで死にたいと思う瞬間を持ち合わせているのかもしれないと思うと、誰の毎日も肯定される、その光景は世界で一等美しかった。
でんぱ組のセットリストも最強に攻めててかっこよくて楽しくて、揉みくちゃになりなかがらたまにふわっと見える夢眠ねむさんは最高に可憐だった。私の理想の女の子はいつも最高にかわいくってかっこよくって最高にきれい。
きれいなものが好きだ(っていうのは、好きなものとか人とかはいつでもどんなに淀んだ目にもきれいに映るってことなんだけど)。きれいな光景をたくさん観せてくれるでんぱ組.incのことがたまらなく好き。
私は私を淀ませる全ての怪物から全力疾走で逃げなくちゃいけないって最近ずっと頭で繰り返しててうんざりしながらもう逃げきれないかもって思ってたけどバカだな逃げ切るよ、無遠慮に肯定されるそれは誰にバカにされてもどんなにみっともなくても毎日最高に美しいよ。

水曜日


がらんどうの新しい部屋に荷物を詰め込んで洗濯物のにおいがしてきた時「この部屋にあと何年住むんだろう」とはっとして、ビジョンのなさ、同じような明日がもしかしたらこの先何年も続くこととか考えたら何の気なしにTwitterとLINEのアプリを消して、誰もいない部屋も青白く光る照明も冷蔵庫の音も、ベランダから見える幽霊みたいにぼうっと聳え立つゴミ処理場の白い煙突も、私を淀ませる全ての怪物からこれから先ずうっと逃げていかなきゃいけないよってニヤつくから汚い言葉をおまじないみたいにして頭の中で繰り返した。汚い言葉を忘れる瞬間だけをずっと待っている。
喉奥に砂時計が詰まってて、その中を重い砂が行ったり来たりしてるんだと思う、上が楽しさとか幸福とかで下がつらさとか嫌悪とか執着とかで、この砂時計がひっくり返る瞬間だけをいつも待ってるんだけど、ひっくり返った瞬間から砂は落ちてくから、だいたい3日もすれば身体が重くて歩けない。あんまり重いから粉粉にしちゃいたいけど案外頑丈だから壊れない。
やついフェスで峯田が歌った新曲がBABYBABYのアンサーソングみたいのだったんだけどはっきり「バッドエンド」と歌っていて、BABYBABYがバッドエンドだって事にはいつも気が付かなかったけどあんまりはっきりさせるもんだから畜生と思った。
怪物から逃げきるのがいつも難しくって自分が間違ってるのだけはっきりわかる。淀んでくそれが肯定されて軽くなる瞬間だけをいつもはっきり待っていてバカだけど、でもひっくり返し方をすっかり忘れてしまって自分じゃもうひっくり返せないから、じゃあもう全部いいや。

東京の空を見上げる


やっぱり東京が好きだ。
予備校の先生が、今考えると別段尊敬出来るような人ではないなと思うんだけど、なんにも考えてこなかった自分には東京のアートディレクターというだけで人生ひっくり返るくらいの衝撃で、腹立たしいけど存分に影響を受けた。先生はサニーデイ・サービスが好きだった。東京への変な執着と羨望で真似して聴いて大学生になってライブに行こうと思って予備校の先輩と行ったのがやっつん主催のイベントで、サニーデイはもちろんだけど、その日出ていたandymoriやっつんも一瞬で大好きになった。

お笑いのライブにバンバン行くようになり、あいまにやっつんのDJイベントにもちょいちょい行くようになって、ももクロでアイドルも好きになって、やついフェスが出来てこんな天国ほかにないなってくらい毎年楽しく、今年も行ってきて、今年が1番楽しかった。
今年は2日目に渡っての開催で、例年より色々観れたのもあり、なんでやっつんのイベントがこうも多幸感があり琴線にビシバシ響くのか、それを実感する瞬間に何度も出会えた。
渋さ知らズオーケストラのパフォーマンスとそれに熱狂するエビ中ファンという光景がこのフェスを象徴するかのようだった。
最後に指揮者である不破大輔が、始終全力で盛り上げたオーディエンスに「一緒にコンサートを作ってくれてありがとう」と何度も何度も何度も言った。もうこれが答えだと思ったし、私はやっつんのイベントのこういうとこがきっとずっと好きだなあ。
エビ中のライブを袖で観てたちゅうえいが引っ張り出されて歓声を浴びる姿もかっこよかった。それと対照的にその日出番も無いのにお笑いステージの楽屋(客席から結構見える)でデレッデレの顔でエビ中に声をかける職権乱用しまくりの鬼ヶ島野田氏(私はこれを後世まで語り継ぎます)。
O-EASTに響き渡るゴッホピカソに捧げる歌の大合唱とダイブする永野さんとか、唇に血が滲む小宮とか、全部ちょっといつもとは違うイレギュラーな楽しさでそういう非日常って、芸人のこともアイドルのこともミュージシャンのことも月並みだけどみんなのことが大好きだと思えるとても多幸感溢れる楽しい楽しいお祭りなのでみんな来たらいいです。峯田が「カオスってきれいだね」って歌うように、好きなものが交錯する瞬間って最高に美しいし東京だなって思う、パチンコ屋の爆音みたいなコンクリートの上にぶちまけられたガソリンみたいな日高屋の床のヌルついた光みたいな虹色の美しさをいつまでも信じたい。
一昨年だかにハマカーンの後の出番だったandymoriの小山田君が「ハマカーンおもしろいなあ」って言ってくれたのが忘れらんないしきっとこれからも忘れらんないんだろうな。

それはそうと才能が無かったから今月で家を出る、今日こそはって思わないとどうにもやってらんないので古いマンションの窓から見上げる東京のあれが今よりちょっとでも輪郭がハッキリしたものであればいいしちょっとでも笑ってくれたらいいし、どんなにみじめでももういいや。ノイジーな今があるならみじめさを与えてくれた先生はつまんないけど恩師だと思うんだ。

シベリア鉄道乗り換え

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

頭に花の輪っかを巻いている女の子、カップル、10代、すんとした顔の人、解放された空間にビビりながら暗い気持ちだけ抱えて時間が来るのを待って、時間になって現れた峯田和伸は白っちゃけた空の下で一等綺麗だった。
いつもいつもスピードが合わないと思う、歩くのが遅い、人の歩く速さに追いつけない、覚えるのに時間がかかる、母にはいつも愚鈍だと怒られる、自分の怠りのせいだと言われるし自分でもそうだと思う、好きな歌も漫画も本も全部全部自分とはスピードが合わない、全部遠いところの話だと思ってそういうとこが好きでもあるんだけどいつも仲間はずれの、時々話してはくれても2人で外では遊んではくれないクラスメートのことはいつだって大好きだったし大嫌いだった。社会人になってほんとにスピードが追いつけないって毎日思う、かっこいい友人達、ちゃんとした大人、先輩、全部また遠くなって本当に全然追いつけない。生垣に自転車で突っ込みたいのも地面を転がりたいのも大袈裟でもなんでもなくって、超高速で変わってく君達にいつも追いつきたいのは仲間はずれが一番嫌だなと思っちゃうからで、中学生の頃、まわりに必死で合わせてなんでもないような顔でいたのも、本当はひとりでいるのはなんでもないことで、でもそれを先生に見つかってかわいそうと思われるのはどうしても耐えられなくってなんでもないような顔で毎日毎日必死でくだらなかったな。 
大人になってからはじめて聴いた銀杏BOYZ銀河鉄道の夜を聴いた時、はじめてスピードが合うような気がした。(ゴイステのは知ってたけどこっちのが合ってるように思った)世界がスローになる瞬間が確かにあってその時だけスピードが合う。
1人でボーイズと名乗る峯田の背景には白い布に薄水の空が透けて、東北へ向かう新幹線が時折走った。罵倒を祈りと言い、罪を歌うと言った峯田の声は生まれて育った埼玉の、高校の最寄りの駅の忌々しいコンクリートと、蛙の腹みたいなさいたまスーパーアリーナの屋根に滲んで、瞬きも許されず、ずっと世界が止まってるみたいだった。
ところでここしばらくでんぱ組.incが好きなんですけど、先日行われたアルバムのツアーで地元に来てくれて。結構な前の席で、そんな近くで彼女らを見たのは初めてなんだけど、みどりのサイリウムを振ってると、見てくれるんですよ夢眠ねむさんがこっちを、それでふわっと笑ってくれたりするんです(こっち見たって錯覚かもしんないけどさあ)。それでもうこれはすごいと思って、これがアイドルかって、だってこんなステージ上の女の子に微笑まれて恋でもないのに少女漫画よろしく胸がキュンとしたりすることある?!っつー、足元がふわっとしてねむさんのまわりの空気がピンク色に柔らかくなって目の奥が熱くなる、ステージ上の人にその一瞬心を奪われるっていうその瞬間の速度は確かにスローモーションですごい!ねむさんが笑うと時間がふわってなるんだよ、ねむさんすごい。魔法少女未満の魔法の強さ半端じゃない。スローモーションの時は気持ち悪いことを言うとちょっと神様みたいに思うけどそれって自分の心に住みついた時点でちょっと偶像だな、アイドルとはよく言ったものだな、アイドルはすごい!
なんか似てると思ってアイドルの話も入れたけどあんま関係なかったかもしらない。いや峯田もねむさんも、心にちょっと住み着いたらそれでもうやってける感じしたのが似てると思ったんだよなあ。

全部全部全部のスピードについていけなくても持久走で最後のグループでも寄り添うスピードのものは確かにあるなら大丈夫な気がしてきてて、それって偶像以外にも、信頼出来る人と話してる時とか腑に落ちた瞬間とかにも潜んでる感じがあって、それは偶像でなく実像でシャッター切るみたいに焼き付けて、心臓に近い場所で何度でもスローに再生するんだろうな。

アンコールで出てきた峯田の下手くそなラップで時間ちょっと動いてそのまま月曜日まで眠って、そのまま日曜日のスローバラードを歌うよ。

輝き始めたショッピングモール

魔法のバスに乗って

魔法のバスに乗って

下北沢に行く時は小田急線から曽我部恵一BANDの魔法のバスに乗ってを聴く、ゴキゲンにちょっと浮かれなきゃ気負いしてしまう街だとずっと思ってて、いつもほんのちょっと無理してテンションをあげる。
下北沢大興行に行ってきた。8時半頃に起きて仕事の疲れも取れてないし眠すぎてもう午後から行こうかなとか思ったけどなんとか家を出て自転車飛ばして駅のホームでサンドイッチ食べて(品がないけど駅のホームで冷たいサンドイッチ食べるのがとても好き)1時間半くらい電車にゆられて南口出て銀行前に人がたくさん、見知った友達が何人か、話してるうちにまた何人か増えてっていういつものようなことがあんまりない午前にある新鮮さでちょっと浮かれながらリバティに並んだ。
ライブの細かい感想はいつもうまく書けないので書かないけど(1日目は磁石寄席スパローズ寄席かもめんたる寄席アルコ&ピース寄席、2日目はハマカーン寄席と本屋でとにかく大喜利をするライブを観ました)皆様と同じく色々思うとこあったけど好きな人達の名前がついたライブ名が嬉しかったし、やっぱり好きな人達はめちゃくちゃおもしろく、知らなかったけどめちゃくちゃおもしろかった人達もいっぱいいてトータル昼間からこんなにライブ観れてすごく楽しかった(アルコ&ピース寄席がとくに好きでした)スパローズ森田さんがいない寂しさはめちゃあったけど!!!!!
ライブの楽しさもあるし、遠方から来られた友達とかお笑い好きになった頃知り合った友達とか普段の面々とか、昼間の街を歩くだけでちらほら遭遇したりしてそれがすごく楽しかった、隙間の時間持て余してカラオケしたりダラダラ時間潰す感じとかも学生時代っぽかったし、友達と店にいたら別の友達が偶然やってくる感じとか、晩御飯が楽しくて時計見るの忘れて終電ダッシュする感じとか。
大森靖子さんが絶対少女というアルバムの少女3号という曲の解説のなかで「結論、好きな街っていうのは好きな人がいるだけの街だ。故郷の愛媛の人は優しいんだけど、ヌルくて、私にはすごく苦しくて。東京っていうひかりに蛾のようにむらがる人達がすき」と書いていて。前は私埼玉県民だから東京が好きでいつも浮かれるのかしら、とか思ってたけどそういうことなんだろな。新宿の汚さとか変な人がいっぱいいる感じとか大嫌い、なんで大嫌いかっていうと馴染めないからって主観でしかないんだけど、でも新宿にはV-1もバティオスもプラスワンもあるから新宿のこと超好きです。高円寺も嫌いだけど座・高円寺があるから超好きだし、新大久保は本当に本当に嫌いだけどネイキッドがあるから大好きだし、下北も本当は大嫌いだけどみんなに会えるから超大好き。超大好きな街で好きな人達と好きな人達による好きなライブが一日中観れたらお祭りじゃんねー、K-PROのぶっ通し興行とかもそういう楽しさが強かった。ああ楽しかったな。街に馴染めたためしなんか一度もないしまあ人に馴染めてるかどうかもそれもよくわかりませんけど君がいればそこは東京だし悪い街でもいいのだ。